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スポーツ医・科学Q & A
- スポーツ傷害の予防法について教えてください
- スポーツ医学で一番のテーマです。総論ではなくて、各論的なポイントをまとめてみました。
今まで、スポーツ傷害予防というテーマに対して、100年1日が如く言われてきた、ウォーミングアップやクーリングダウンの奨励、オーバーユースの回避、フォームの矯正、環境や道具の整備等々。このような総論的な曖昧な指導では、この領域はあまり期待できません。今までとは違った発想で現場と医療サイドが臨まなければ、この分野に進歩はありません。
まず、人は構造的に4足構造であるにもかかわらず2足運動をしていること。そして、そのことがほとんどの傷害発症の根本的な原因であることを頭に入れるべきです。2足歩行でいられるのは赤ん坊時代の激しいトレーニングのおかげなのです。赤ん坊時代の体重1㎏当たりのトレーニング負荷量は計りしれないものがあります。だから、赤ん坊は疲れてこてんと昼寝をして、疲れが取れたらまた起き上がっておっぱいを飲んで、トレーニングを始めます。この激しいトレーニングのおかげで2足歩行が可能になります。その後は成長と共にそこそこ体を支える筋力も備わりますが、2足でのいろいろな動きを支える充分の筋力とまではなりません。体で支える筋力、つまり体幹を支える腹筋、背筋、骨盤筋の力が不足した状態で成長していきます。この段階で意図的に体幹の筋力を向上させる努力とすれば問題は起こらない(傷害は発症しない)のですが、技術練習主体で、基礎的な体幹筋力増強の訓練を怠ると、さまざまな四肢のスポーツ傷害が発生します。
例えば、疲労骨折は強い選手の走り過ぎと誰もが思っていますが、そうではありません。体を支える筋力が足りないから疲労骨折が生じるのです。また、野球肘傷害であっても投げ過ぎが主因ではありません。体軸を維持する力がないから、上体が突っ込んで肘傷害を引き起こすことが多いのです。だから、肘だけに焦点がいってしまうと、野球肘傷害は決してよくありません。体幹の筋力アップを目指してこそ肘は良くなります。臭いトイレ対策で、今までの治療方法は蓋をするだけのような気がします。根本的な対策が肝要です。以下の要点をまとめてみました。御参照ください。
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